
INFORMATION
精密根管治療とは
歯の根を守る、
精密な診断と確実な治療
歯の根の治療の一番大事な部分は、診査と診断です。
CTやレントゲンを複数撮影することで、根の形態や数、病変の状態を確認することができます。その後の治療の環境を左右する隔壁を作成します。
隔壁は接着が最も大事です。感染物を除去し清潔な歯になるように形を整えないと、接着できません。完全に清潔な状態を作り接着が確実にされた状態の隔壁は、ラバーダムを確実に装着することができます。ラバーダムを装着することで、口の中の感染物が歯の中に入り込むことを防ぎます。ここからはマイクロスコープの出番です。
根管の数や形は人によって、歯によって千差万別、元々3本のことが多い歯でも、1本のこともあれば6本だったりすることもあります。
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精密根管治療が可能な方
全ての歯は、精密根管治療で対応することが理想的です。根管治療は、歯の健康を守るために非常に重要な治療法であり、最新の技術と精密な診断に基づいて行われます。万が一、根管治療が適応できない場合は、抜歯を検討することになりますが、基本的には精密根管治療によって歯を保存できる可能性が高いです。どんな症例でも、まずは精密根管治療をお勧めしますので、お気軽にご相談ください。
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精密根管治療の必要性について
根管治療は、歯の終末期に行う治療ですが、最大のメリットは神経を残せることです。そのため、神経をできるだけ守るために、最大の努力と時間をかけて治療を進めます。
根管が一度感染すると治療の成功率が大きく下がるため、初期対応が非常に重要です。感染を防ぐ無菌化治療をしっかり行うことで、成功率を大きく高めることができます。歯をできるだけ長く守るためにも、早期の治療と慎重な対応が大切です。
FEATURES
当院の精密根管治療の
特長
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01
治療の成功率を上げる準備
丁寧な環境つくり
根管治療では、まず最初に感染物質を徹底的に除去することが非常に重要です。その後、治療の成功に欠かせない環境づくりとして、歯の根に接着がしっかりと行えるよう整えます。また、無菌状態を保つために隔壁を作成し、外部の感染物質が歯の中に入らないようにします。
これらの処置を徹底することで、治療の成功率を高め、安全で確実な根管治療を提供しています。患者様の歯を守るために最善を尽くしますので、ご安心ください。 -
02
治療が難しい場合も外科処置で改善可能
外科処置の豊富な経験
根管治療が何度も行われた場合や、不適切な治療が行われた場合、または複雑な根管形態の歯の場合、根管治療だけでは改善が難しいことがあります。そのような時でも、当院では外科的な処置を行うことで改善できる可能性があります。
外科処置には豊富な経験があり、患者様一人ひとりに適切な治療を提供しています。もし根管治療でうまくいかない場合でも、他の方法で問題を解決できるように全力でサポートいたします。 -
03
他院で難しい場合もお任せください
セカンドオピニオンも可能
2年間根管治療を受けていたり、半年間治療を続けても痛みが改善しない方、また他院で抜歯を勧められた方も、当院ではたった1~2度の治療で痛みを改善した実績があります。これまでの治療で結果が出なかった場合や、他院の紹介患者様、セカンドオピニオンとしてご相談いただくこともあります。
どんなお悩みでも、お気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療法を提案いたします。
TREAEMENT
どんな治療をするのか
根管治療の成功率は神経を初めて取る歯だとしても90%程度と言われており、何度か治療している場合には65%前後の成功率と言われています。その成功率以上を目指して治療に励んでおりますが、やはりいくつか治療の成果が得られない症例もあります。その場合には外科手術を行います。(歯根たん切除術)特殊な器具やマイクロスコープを使用することで、外科手術が行える歯であれば、90%以上の成功率で治癒が可能となります。
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01
事前検査
治療の過程では、まず複数枚のレントゲンを撮影し、異なる角度から確認します。撮影したレントゲンをもとに、歯周病の検査を再度行い、必要に応じてCT撮影を行います。特に再根管治療の場合は、CTを撮影することを推奨しています。症状に応じて、冷温テスト(cold test、hot test)など、さまざまな検査を実施し、正確な診断を行います。根管治療において最も重要なのは、治療中の痛みを軽減することです。そのため、基本的に局所麻酔を使用して、痛みを抑えながら治療を進めます。
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02
隔壁作成
根管内への細菌の侵入を防ぐため、感染がある歯質を徹底的に除去し、材料がしっかりと接着できる状態を整えます。その後、湿度を極力低く保ちながら、細菌が再び侵入しないように強固な隔壁を作成します。この隔壁作成は根管治療において最も重要な処置です。万が一、隔壁作成が困難であったり、ラバーダムが装着できない場合は、抜歯を検討する必要があるため、慎重に対応いたします。
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03
ラバーダムの装着
唾液に含まれる細菌の侵入を防ぎ、治療部位を乾燥させるため、また強力な消毒・殺菌材料が口内に触れないようにするために、ラバーダムを装着します。
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04
根管内の洗浄
複数の根管や複雑な根管形態、破折やパーフォレーションがある場合は、マイクロスコープを使用して細部まで慎重に確認します。また、根管内に異物や残存した感染物質がないかもマイクロスコープでチェックします。ニッケルチタンロータリーファイルや超音波、薬剤を駆使して根管内の感染物質を徹底的に除去し、強力な消毒液で根管内を洗浄します。その後、消毒効果の高い薬剤を根管内に充填して、再感染を防ぎます。
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05
根管内の閉鎖
殺菌効果や封鎖性に優れ、変化の少ないMTAという薬剤を中心に使用し、根管内の閉鎖を確実に行います。その後、土台を作成する際にも、細菌の侵入を防ぎ、湿度を除去するために、必ずラバーダムを装着して処置を進めます。
FAQ
よくあるご質問
- どのような場合に精密根管治療が必要になりますか?
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通常の根管治療では十分な処置が難しい場合や、治療後に再発のリスクがある場合に精密根管治療を行います。例えば、過去に根管治療を受けたが再び痛みや腫れが生じた場合、根の形が複雑で通常の治療では完全に処置できない場合、感染が広がっていて徹底的な洗浄が必要な場合などが該当します。また、できるだけ歯を残したいと考えている方にも適した治療方法です。
- 治療にはどのくらいの回数がかかりますか?
- 治療回数は症例によって異なりますが、通常1~3回の通院が必要です。感染が軽度であれば1回で終わることもありますが、感染が広がっている場合や再治療が必要なケースでは、2〜3回の治療が必要になることがあります。さらに、治療後に被せ物(クラウン)を装着する必要があるため、最終的な修復まで含めると数週間かかることもあります。
- 治療中や治療後に痛みはありますか?
- 治療中は局所麻酔を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。ただし、治療後には軽い違和感や鈍い痛みが生じることがありますが、通常は数日で治まります。痛みが強い場合は、痛み止めを処方しますのでご安心ください。